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殺し留純銀製モアナサイトペンダント作成

2025.5.1(木)

皆さんこんにちは。

GWいかがおすごしでしょうか。

もう5月ですね。

時間の経過が早いです。

本日は殺し留を施した純銀製のモアナサイトペンダントを作成した記事をUPします。

殺し留と聞くと少し怖いですが、ジュエリーを石留をする際の技法になります。

彫留の一種になります。

地金に石を入れるための穴を開け、その穴の淵を押し潰して石を固定する方法を指します。

この方法では、爪を使わないため、石が外れにくく、また石と地金の間に隙間が少なくなるため、石が破損するリスクも低いという特徴があります。

また衣類にダメージを与えないで着用ができます。

殺し留モアサナイトペンダント作成2025.5.1⑦.jpg
見た目もすっきりしたデザインでお洒落だと思います。

世界で最も輝く鉱石とされるモアサナイトと、純度100%のシルバー(純銀)を組み合わせた、アカシックツリーオリジナルペンダントです。

モアサナイトは、ダイヤモンドの約2.5倍の輝きを持つ次世代の宝石として注目されており、その硬度と耐久性はダイヤモンドに匹敵します。

婚約指輪や結婚指輪としても非常に人気が高く、エシカルで環境に優しい選択肢として支持されています。

海外で支持されている理由の一つとしてダイヤモンドはブラッドストーン「血の石」とも呼ばれているんです。

採掘する環境下ではダイヤモンドが原因で紛争や人権問題が起き
その収益が紛争当事者の資金源となっていたり

紛争ダイヤモンドの取引を規制するために、キルムスキーム(Klimpscheme)と呼ばれる国際的な認証制度が設けられています。

歴史の全てが美しいわけではありません。

そんな理由からモアナサイトが海外では支持されているようです。

でも自身が気に入ったものが一番だと思います。

ちょっとだけ歴史的な背景のお話でした。

ではペンダントを0から作っていきます。

完成画像から

殺し留モアサナイトペンダント作成2025.5.1⑨.jpg
シンプルですが、純銀の光沢とモアナサイトの輝きが合わさって本当に綺麗です。

殺し留モアサナイトペンダント作成2025.5.1⑪.jpg

男性でも女性でも着用ができるデザインに仕上げています。

syouhin_link.pngでは作っていきます。

殺し留モアサナイトペンダント作成2025.5.1①.jpg

素材は純銀になります。

純銀の笹吹きを溶かしています。

殺し留モアサナイトペンダント作成2025.5.1②.jpg

両面をふっくらとした形にしていきます。

殺し留モアサナイトペンダント作成2025.5.1④.jpg

石を彫留をする際も刻印を打つ際も彫刻台に乗せてハンマーとタガネを使っていきます。

殺し留モアサナイトペンダント作成2025.5.1⑤.jpg
純銀とアカシックツリーのホールマークを打ち込みます。

殺し留モアサナイトペンダント作成2025.5.1⑫.jpg
最後に動画も上げておくのでご覧ください。

石留の殺し留を行う際に私が注意していることを記載しておきます。

石を地金に留める際に穴あけが一番重要になります。

留めている石の形がダイヤモンドの形をしています。

拡大するとこんな形です。

殺し留モアサナイトペンダント作成2025.5.1⑮.jpg
この形をラウンドファセットと呼びます。

殺し留モアサナイトペンダント作成2025.5.1⑳.jpg
地金の穴も上のマーカの赤い部分と同じ形にする必要があります。

穴が大きすぎるとグラグラして石が留まりません。

穴が小さすぎると石が入りません。

ぴったしの大きさにそろえるのが難しいかもしれません。

殺し留モアサナイトペンダント作成2025.5.1 21.jpg
イメージとして


穴をあける際に地金と石のテーブル面を合わせます。

青い部分の地金をタガネとハンマーを使って石のガードル部分にかぶせます。

この時にガードル部分よりも大きく地金を叩くと石が地金で囲われて小さく見えてしまいます。

石をできるだけ大きく見せるように留めていきます。

殺し留モアサナイトペンダント作成2025.5.1⑥.jpg
地金で留める石のガードルの部分が0.2mmほどなので本当に微妙な違いで石が留まらなかったり、石が小さく見えたりします。


慣れるまで大変だと思います。

下穴処理7割石留処理3割です。

私の場合使うツールバーは3種類です。

殺し留モアサナイトペンダント作成2025.5.1③.jpg左からドリル、丸ドリル、セッティングバーです。

ドリルで穴をあけて丸ドリルで穴を大きくした後にセッティングバーで石と同じ形に整えていきます。

丸ドリルは掘削力が高く粗目なので穴を大きく深くする際に便利です。

サイズは石の大きさによって何本か必要です。

一番大事なセッティングバーですが、私の場合石の大きさの0.25mm程小さいものを使っています。

4mmの石を留めるときは3.75mmのセッティングバーを使っています。

4mmのセッティングバーを使って穴が大きくなりすぎると修正ができなくなるので徐々に穴を大きくするほうが無難だと思います。

地金とテーブル面が面一になるように穴をあけて練習してみてください。

ツールバーも消耗品で¥200~¥1.500するので地味にお金がかかりますが、出来上がった時の喜びはそれ以上だと思います。

インディアンジュエリーで使う石の形はガボショントいう形がほとんどだと思います。

殺し留モアサナイトペンダント作成2025.5.1⑬.jpg上が甲丸の形です。

殺し留モアサナイトペンダント作成2025.5.1⑭.jpg裏面は平です。平なので石留する時は安定してタガネを打てるのがいいです。

石の形でダイヤモンドの形状は本当に石留するのが難しいです。

特に彫留の中でも殺し留はトップクラスに難しいと思います。

色々な石留の方法を知っておくと応用が利くので難しいものも是非チャレンジしてみて下さい。

殺し留モアサナイトペンダント作成2025.5.1⑩.jpg見た目もお洒落な殺し留を取り入れたペンダントです。

すべて手作業で1点1点作っているので時間も労力もかかりますが、精魂込めて作っております。

また色々と作っているので覗きに来てください。

ではでは。

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